留学先でホームシックになったらどうする?効果的な乗り越え方は?
本記事ではアメリカ現役留学生『Maruna』が、実際に効果のあった留学中に実践できるホームシックの乗り越え方、原因、症状などをそれぞれ解説していきます。
この記事のポイント
- 留学生がホームシックになる割合
- ホームシックになる5つの原因と8つの症状
- ホームシックになりやすい3つの時期となりやすい人の4つの特徴
- ホームシックを乗り越える8つの方法
- ホームシックを乗り越えた体験談
クリックできる目次
留学先でホームシックになる割合
多くの留学生は、留学中にホームシックを経験すると言われますが、実際にはどれほどの留学生がホームシックを経験するのでしょうか?
Business Wireによると、留学生の92%が留学中に故郷の家族を恋しいと感じているようです。
Ninety-two percent of international students say that they miss the familiarities of home while studying overseas...
引用元:Business Wire
また、留学生の5人に2人(43%)がホームシックを週に一度かそれ以上感じています。
Two in five (43 percent) international students feel homesick at least once a week or more.
引用元:Business Wire

留学中のホームシックになる5つの原因
留学生がホームシックになる理由は、文化や言語、生活習慣など、自分が慣れ親しんできた環境が一気に変わることで、心理的な負担が大きくなることが挙げられます。
特に以下の5つの要因が、心理的負担を大きくしていることが多いです。
- 異文化への適応の難しさ
- 英語への不安や自信の欠如
- 友達作りの壁
- 日本の家族や友人への想い
- SNSが引き起こす孤独感
異文化への適応の難しさ
新しい国や環境では文化的な価値観や生活スタイルが異なるため、自分の常識が通用しないことが多々出てきます。
食事、時間の感覚、人間関係の距離感など、小さな違いが積み重なってストレスがたまり、ホームシックになる人が多いです。
英語への不安や自信の欠如
言語がうまく通じないと、日常会話や授業で不安やストレスがたまっていきます。
「間違えたらどうしよう」という不安が会話をためらわせ、自信を喪失し、自己肯定感が低くなる原因にもなります。
特に、母国語では簡単に伝えられる感情がうまく表現できないことでイライラや悲しい感情が大きくなり、ホームシックにつながりやすくなります。
友達作りの壁
現地の人々や他の留学生と親しくなるためには、積極的に行動する必要があります。
しかし、言語や文化の違いが壁となり、自分の思い通りに関係を築けないことも留学中にはよくあります。
このため、「自分だけ孤立している」と感じる瞬間が増えることもホームシックになる原因の一つです。
日本の家族や友人への想い
慣れ親しんだ家族や友人、そして日本の生活が恋しくなったり、寂しくなったりすることは自然なことです。
特に、自分が困難な状況に直面しているときに、それを話せる相手が近くにいないことで、ホームシックの症状は悪化しやすくなります。
SNSが引き起こす孤独感
SNSを通じて、日本の友人や家族の日常を見ることは励みになることもありますが、逆に孤独感を増幅させることもあります。
「日本に帰りたいな」と思う瞬間が増え、現地での生活を一層寂しく感じる要因になることがあります。
留学中のホームシックでよくある8つの症状
ホームシックになると以下の症状が出る人が多いです。
- 日本食が猛烈に食べたくなる
- 日本にいる友達のインスタを見ると悲しくなる
- 寝つきが悪くなる
- 学校に行くのがしんどくなる
- 涙が出てくる
- 孤独を感じる
- ストレスで体調が悪くなる
- 悩みを相談できない
日本食が猛烈に食べたくなる
母国の食べ物が無性に食べたくなるのは、ホームシックの王道の症状です。
留学生活で食生活が変わると、日本食をより恋しく感じるようになります。
日本にいる友達のインスタを見ると悲しくなる
ホームシックになると、日本にいる友達が恋しくなるだけでなく、彼らのやっていることまでも恋しくなります。
インスタを開くとついこの前まで一緒に遊んでいた友達やクラスメイトが、日本で楽しそうな投稿やストーリーをあげていると、少し悲しくなったり、辛くなることも。
寝つきが悪くなる
ホームシック中は、あまりよく眠れずに睡眠不足になる人も多いです。
異国の環境や生活の大きな刺激により、不安や疲れで睡眠に悪影響を及ぼすこともあります。
学校に行くのがしんどくなる
留学先の学校に行きたくなくなる、朝起きるのが辛くなるのも、よくあるホームシックの症状の一つです。
最初はワクワクの留学生活も、徐々に寂しさや辛さが出てきて、人によっては学業に影響を与えるほどにまでなることもあります。
涙が出てくる
ホームシックになると、1人になった時に涙が溢れ出てくることもありえます。
日中は普通に生活しているけど、夜になると辛くなって涙が出てくるということはありませんか?
孤独を感じる
留学中にホームシックになると孤独を感じる人は多いです。
学校で友達といるときは平気だけど、滞在先に帰ると急に猛烈な孤独を感じる。
新しい環境に馴染めなくて継続的に寂しさを感じる。
ストレスで体調が悪くなる
ホームシックが原因で、ストレスがたまり、体調が悪くなることもあります。
留学先で日本との繋がりが薄い日々が続くと、心身ともにダメージを受けることも。
悩みを相談できない
不安や悩みを1人で抱え込んでしまうのも、よくあるホームシックの症状の一つです。
異国の文化、人、環境の中では、相談できる人を身近に見つけることが困難なことも。
ホームシックになりやすい3つの時期
留学中には、主に三つのホームシックになりやすい期間というのが存在します。
- 留学直後の2週間
- 2~3ヶ月目
- 特定のイベント期間
これらの期間はホームシック発生率が高いということを頭に入れておきましょう。
留学直後の2週間
留学が始まって最初の数週間は、すべてが新しくワクワクする期間でもありますが、文化や生活リズムの違いをたくさん経験する期間でもあるので、ストレスを感じやすい時期です。
また、この時期はサポートネットワークがまだ整っていないため、不安感が増す時期でもあります。
2~3ヶ月目
留学生活に少し慣れ始める2~3ヶ月目は、新鮮さが薄れ、日常が単調に感じられる時期です。
この時期に「何かが足りない」「日本にいた頃の方が良かった」と感じることが増えるため、ホームシックになりやすいです。
特定のイベント期間
年末年始、花見の季節など日本特有の行事が行われる時期は、特に日本の文化や家族との時間が恋しくなります。
こうしたイベントは、自分の「日本人としてのアイデンティティ」を強く意識するため、孤独感を感じる原因となります。
ホームシックになりやすい人の4つの特徴
留学中にホームシックになる人もいれば、全然ならない人もいます。その違いは何なのでしょうか?
ホームシックになりやすい人には以下の4つの特徴があることが多いです。
- 内向的で消極的な性格
- 日本に親しい友達や家族が多い
- 英語力に自信がない人
- 新しい環境への適応に時間がかかる人

内向的で消極的な性格
内向的な性格の人は、人と交流したり、外で活動すると、楽しさよりもストレスを感じやすいです。
また、新しい環境で積極的に人と関わることに対して不安を感じやすく、現地の人々や他の留学生との交流に消極的になる人も少なくありません。
一般的に内向的な人は一人の時間でエネルギーをチャージしますが、一人の時間が増えすぎると強い孤独感を感じて、それがホームシックにつながることもあります。
日本に親しい友達や家族が多い
日本に多くの親しい友人や家族がいる人ほど、母国に残してきた人々への思いが強くなる傾向があります。
楽しかった思い出が頻繁に脳裏に浮かぶことで、現在の環境がより一層寂しく感じる人も多いです。
特に、家族や友人と日常的に連絡を取っていた人ほど、ホームシックの影響を受けやすいです。
英語力に自信がない人
言語の壁があると、現地での生活やコミュニケーションに困難を感じやすくなります。
「自分の英語が間違っているかもしれない」、「他の人と比べて私の英語はダメだ」などと感じることで、人との交流を避けたり、例え避けていなかったとしても他人との比較が強いストレスを感じる原因になったります。
その結果、ホームシックの症状が現れる場合があります。
新しい環境への適応に時間がかかる人
新しい環境にすぐに順応できる人とそうでない人がいます。
適応に時間がかかる人は、慣れない文化や生活様式にストレスを感じやすく、ホームシックを経験しやすいです。
また、変化に対してネガティブな感情を持つことが、さらに適応を難しくさせる要因になることもあります。
留学先でホームシックになった際の乗り越え方【8選】
以下では、アメリカ留学中にホームシックを経験した私が、実際に効果のあったホームシックの8つの乗り越え方をご紹介します。
- よく寝る
- 美味しいものを食べる
- 日本の家族や友達と電話する
- 人と関わる時間を増やす
- 運動する
- 思いっきり泣く
- カウンセリングを受けてみる
- 一時帰国でリフレッシュする
よく寝る
ホームシックになったと思ったら、まずは睡眠時間を見直すことが大切です。
健康な心と体は、十分な睡眠なしでは実現できません!

美味しいものを食べる
美味しい料理を食べることは、ホームシックを乗り越えるためにとても効果的です。
もし日本食が手に入る地域に留学しているなら、ぜひ日本食を食べることをお勧めします。

ロサンゼルスで食べられる日本食チェーン店については以下でまとめています。
日本の家族や友達と電話をする
もし時間が取れるなら、日本にいる家族や友達と電話をしましょう。
親しみのある人たちと過ごすことで、ストレス発散できたり、安心感を感じることができます。

人と関わる時間を増やす
孤独を感じている人は、人と接する時間を強制的に増やしてみてください。
学校ではもちろん、放課後に友達と遊びや勉強の予定を入れたりして、交流時間を増やしましょう。
一人の時間が減ると明るい気持ちになれる時間が増えるので、メンタル的にハッピーな気持ちになれます!
運動する
ホームシック中は、ネガティブな考えに陥りやすいので、それを吹き飛ばすために定期的な運動をして見ましょう。
運動することで心と体をリフレッシュできる上に、寂しさや辛さを感じる時間を減らせます。
運動不足だと、メンタルヘルスに悪影響なので定期的な運動は大事です!
思いっきり泣く
留学先でホームシックで辛くなったら、自分の心に素直になり表現するようにしましょう。
ストレスや寂しさが溜まっているなら、たまには思いっきり泣いて気持ちを晴らしましょう。

カウンセリングを受ける
ホームシックで辛い人は、相談できる相手を見つけることで、症状を緩和する方法もあります。
留学先に日本人のカウンセラーがいるなら、悩みを相談することも可能です。アメリカのメンタルヘルスカウンセラーは、びびなび やPsychology Todayから探せます。
※アメリカでカウンセリングを利用する際は、自分の加入している保険が適用するかどうか必ず確認してから、アポイントメントを取りましょう。
一時帰国でリフレッシュする
ホームシックが辛すぎて留学を続けられそうにない人は、一度日本に帰国してみるのもありです。
帰国することで気持ちを整理でき、客観的に自分や周りをみることができるので、長期留学の人は時間があるなら、一時帰国も考慮しましょう。

ホームシック予防のための3つのコツ
ホームシックが予防できるならこれほどいいことはありませんよね。
以下の三つのコツを実践することで、ホームシックを防げる確率が上がります。
予防のコツ
- 日本にいる間にリサーチと準備をする
- 留学先で頼れる人を見つける
- 新しい文化を楽しむ気持ちを持つ
1. 日本にいる間にリサーチと準備をする
ホームシック予防には、以下に留学生活をスムーズに進めるかということが重要です。
事前に留学先、自分のストレス解消法、言語などへの理解を深めることで、留学中の予想外の事態に対応でき、不安感や孤独感を軽減できます。
日本でできること
- 留学中に起こり得る困難(孤独感やカルチャーショック)を事前に学ぶ。
- ストレス解消法やリラックスできる方法を準備しておく。
- 信頼できる留学エージェントを利用して、留学先や学校についての情報収集をする。
留学前に万全な準備を整えるためには、経験豊富で信頼できる留学エージェントを利用することが大切です。
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2. 留学先で頼れる人を見つける
ホームシックの大きな要因となる孤独感を防ぐためには、現地での人間関係を築くことが鍵となります。
ポイント
- 学校のオリエンテーションや交流イベントに参加して友達を作る。
- 日本人コミュニティや留学生グループに参加して、共通の話題で話せる人を見つける。
- ホストファミリーや学校のスタッフと良い関係を築く。
心配事を相談できる相手がいるだけで、精神的な安定感が得られます。
3. 新しい文化を楽しむ気持ちを持つ
留学をチャンスと捉え、未知の体験をポジティブに受け入れる意識を持つこともホームシック予防には効果的です。
ポイント
- 地元のイベントや観光スポットに積極的に足を運ぶ。
- 現地の食文化や生活習慣に挑戦してみる。
- 新しい趣味やスキル(料理、スポーツ、アートなど)を学ぶ。
楽しい体験が増えると、ネガティブな感情に囚われる時間が減り、充実感が得られます。
アメリカ留学中にホームシックになった私の体験談
アメリカ大学留学を継続している私ですが、留学一年目は重度のホームシックを経験しました。
私のホームシックが始まったのは、留学3ヶ月目の語学学校に通っている時でした。
それまでは楽しかった留学生活が、日本にいる家族や友達とのつながりが薄れることで、徐々に寂しさや辛さを感じるようになったのです。
他の留学生に悩みを相談しようもあまり共感してもらえず、ホームシックになっているのは私だけなのかと孤独感を感じていました。
当時は学校に行くのも辛くて、軽いうつ状態になり、病院では適応障害だと診断されました。
ホームシックを乗り越えるために大切なこと
留学を続けられるかわからないくらいの精神状態になった私ですが、上記した8つのホームシックを乗り越える方法を実践することでホームシック症状が緩和されて、徐々に精神的負担が軽くなり、ついには留学生活を楽しめるようになりました。
振り返ってみると、上記した8つの対処法に加えて、私のホームシック改善の背中を押してくれた存在に気づきました。
それは留学を継続したいという強い意思です。
留学中は想像していた留学生活と違うこともあって戸惑い大変なこともありましたが、私の場合、大学留学をやり遂げたいという目標と気持ちが揺らぐことはありませんでした。

しかし、自分の意思や目標を確認することもモチベーションを上げることにつながるのでぜひ参考にしてみてください。
ホームシックを乗り越えて楽しい留学生活にするために
留学中は慣れないこともあり、新しい環境で生活するというのは簡単じゃないです。
しかし、ホームシックを経験し乗り越えることで、自分を大きく成長させることができます。
ホームシックの壁を克服できれば、留学生活がより楽しく、充実することでしょう。
私も実際、ホームシックを乗り越えたことで、楽しく充実した留学生活を送れています!
今は辛くても明るい未来がある思えば頑張れる!MMblog in Americaは、留学生活を頑張る人を全力で応援しています!